予定帝王切開

妊娠・出産・育児

2023年12月、男の子を出産しました。

逆子だったので37週6日目での予定帝王切開での出産でした。

準備、体験談、入院費等をお伝えします。



28週から逆子

妊娠後期、28週から逆子で「このまま逆子だと帝王切開になります。」

と妊婦検診の際に医師から伝えられていました。

私も逆子の帝王切開で産まれてきており、母から話を聞いていたので親近感がありました。

逆子体操はエビデンスがない

今から30年ほど前は逆子体操が推奨されていたようです。

現在は、産婦人科医師いわく「やってもいいけど、エビデンスはない。」

産婦人科医師、助産師によっても意見が分かれるようです。

妊婦検診の産院では推奨されませんでしたが、里帰り先の産院では指導されました。

が、妊娠後期の大きなお腹でうつ伏せ大勢はしんどく、、。

熱心に行っていませんでした。

34週で手術、自己血輸血の予定が組まれる

予定日の2週間ほど前に手術の予定が組まれました。

逆子の赤ちゃんは経腟分娩でのリスクが高いため陣痛、破水前に手術する必要があるからです。

経腟分娩より出血の量も多くなるので事前に自己血をとって貯血、術中に返血します。

私は200ml貯血、その日は造血の薬と点滴をしてもらいました。

通常の採血より太い、輸血用の針を刺しましたがさほど痛みは感じず。

約1時間半ほどかかりました。その間にNST(胎児心拍)をつけてリクライニングベッドで過ごしてました。

自己血貯血も自費のため、その週の妊婦検診は16000円ほど。

麻酔、手術の実際

母子の安全が第一ですが、痛みについての不安は強かったです。

麻酔は局所麻酔、硬膜外、腰椎麻酔と3種類使用し痛みのコントロールをしてくれました。

痛覚、運動機能はマヒするのですが、触覚は残っているのでなんとなく触れれている感じはあり、、

それが恐怖でした。

手術室の看護師、麻酔科医師に「怖い、不安です。」と言っていました。

自分の足で手術台に上がり、手術着を脱いで背中を丸め足を抱えた横向きになります。

ガウンがかかり、麻酔科医師が背中を消毒し針を刺します。

それほど痛くないのですが、恐怖と触られた驚きでびくっと動いてしまい、、

3回目にしてやっと成功。

そこからどんどん足がしびれてきます。

仰向けにされ、お腹にガウンをかけられまず尿道カテーテルを入れました。

痛みは全く感じなかったのでしっかり麻酔はかかっていますが

触られている感覚は若干残っていたので痛みが襲ってくるのではないか不安でした。

医師2名で赤ちゃんの取り出し作業をしていて

「思ったより大きいぞ。」と言っていて、ぐいぐいお腹を引っ張られました。

1分くらいそんな状況で、しばらくすると産声が聞こえ号泣しました。

「3130gの元気な男の子ですよ。」と看護師さんに伝えられ感動していると眠り薬(鎮静剤)

を入れられ、気づいたら縫合が終わり手術も終わっていました。

赤ちゃんはその後来ていた旦那さんに抱いてもらい新生児室へ。

私はまだ鎮静剤でうとうとした状態。

部屋に戻った際に小児科医と看護師さんに連れられ寝たまま抱っこ初乳を飲ませる事ができました。

手術当日の夜

手術は1時間程度で終了、部屋に戻って3時間くらいは眠り薬が残っていてうとうとしていました。

硬膜外カテーテルから持続的に痛み止めが注入されています。

さらに痛い時はカテーテルのボタンを押すと追加で痛み止めを注入することができます。

手術の傷には硬膜外カテーテルの痛み止めが効きましたが、

子宮の収縮痛(後陣痛)にはあまり効いていないようで息をするのもつらいほどでした。

看護師さんに追加で入れてもらったボルタレン座薬が効いて2時間ほど眠れました。

下半身がしびれているため体の向きを自分で変えることができず。

腰や背中の痛みもありました。

看護師さんは2,3時間おきに観察してくれて傷口の確認、子宮収縮の確認(お腹を圧迫されるのが痛かった)

等をしていました。

手術の傷には砂嚢という重しをのせて圧迫止血していました。

上半身は動くので出産の報告、旦那さんに辛さの嘆きをラインし気を紛らわせていました。

術後1日

初回歩行を促されますが、足のしびれが取れずできませんでした。

通常より1日早く硬膜外カテーテルの痛み止めを抜き、ロキソニンの内服で痛みのコントロールをすることに。

抜いて2時間ほどで足の運動機能が戻り尿道カテーテルを抜き午後に室内トイレまで歩行できました。

同時に痛みもあるのかと思ったが、早朝入れたボルタレン座薬の効果で我慢できる程度でした。

この日一番しんどかったのが、診察時の内診。

膣の中に器械を入れられるというのがとてもしんどい。

朝食からおかゆが出て食欲はなかったけど、

「赤ちゃんに早く会うために食べなきゃ」

と思い頑張りました。

食事は毎回手作りでとてもおいしかった。

ごはんがおいしい事は産院選びで重要なポイントだと思います。

術後2~3日目

トイレに行くことが精いっぱいの生活ですが3日目に傷のガーゼ、テープをはがしシャワーに入ります。

しみるのではないか不安でしたが案外平気。

シャワー室備え付けのシャンプー、コンディショナー、ボディソープがとてもいい香りで癒されました。

この日、アロマトリートメントもやって頂き少し緊張がほぐれた気がします。

自分がしんどい中でも赤ちゃんを見ると癒されます。

この日は3時間ほど赤ちゃんと一緒に過ごすことができました。

おむつ交換をしていたら、左のお尻が赤くなっているのを発見。

おむつかぶれができてしまいショックでした。

助産師さんに相談しワセリンを塗りおしりふきは水で濡らしこすらないよう言われました。

術後4~5日目

この頃になると痛みが少し落ち着き動けるようになるので夜間の母子同室が始まりました。

出産後3日目の夜、突然おっぱいが張って熱を帯びてきました。

人間の体ってすごい、と思いました。

幸い、母乳はよく出て赤ちゃんもよく飲んでくれ完全母乳が希望だったので良かったです。

生後3,4日だと1回50~60ml程度哺乳させるとのこと。

母乳の場合赤ちゃんが欲しがれば時間関係なく与えてよいとのことでした。

(ミルクは3時間空けます。)

全身で必死に母乳を飲む赤ちゃんの姿を見てると夜間、3時間おきの授乳も頑張れました。

退院

退院前日に母子の診察があります。

採血で貧血は進行しておらず、傷、子宮の戻りも順調とのこと。

赤ちゃんの体重も大きな減少ありませんでした。

沐浴見学、退院後の注意点の指導を受け翌日10時に退院できました。

次は2週間検診、1か月検診を終えると通院は終了です。

入院費

7泊8日の予定帝王切開の入院費は総額689,620円でした。

直接支払い制度の利用、限度額認定証の提示をしており、かつ入院手付金5万円を差し引き、

退院時の請求金額は145,120円でした。

里帰り出産で妊婦検診でかかった費用はあとで申請し3,4万円戻ってくる予定です。

無事出産でき、おいしい食事、きれいな施設、看護師助産師さんの丁寧な対応でしたのでこの金額には納得です。

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